著者: 増田 雅之

所属: 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科博士課程、防衛研究所教員

専門分野: 現代中国外交史、日本の東アジア外交、対中国ODA政策

一言: 「日本、日本人という視点を忘れずに」

【国際会議における報告】

・"North Korea's Recent 'Nuclear Diplomacy' and Newly Emerging Multilateralism in the Asia-Pacific Region," Paper for presentation at the international symposium on "Nuclear Issue in the Korean Peninsula and Security of Northeast Asia Region," (October, 2004, Beijing, China).

・「東アジア共同体に向けた日中協力―日中関係の『二軌道』戦略」『21世紀日中経済の協力と展望』シンポジウム(中国北京、2004年2月)
 実現が目指されている「東アジア共同体」に向けた日中協力のあり方を論じたもの。

・「Between New Terms and Classical Thouhgts」Forum21(米国ウィリアム&メアリー大学、2000年9月)
 1990年代後半以降の中国外交における「目標」と「実際」の乖離を論じたもの。

【論文】

・"Japan's Changing ODA Policy towards China" China Perspectives, Number 47 (May-June 2003).

・「戦略的連携をめざす中ロ関係」『全方位協調外交をめざす中国−その現実と展望』(財団法人霞山会、2001年)
 平成12年度外務省委託研究。1998年末以降の中ロ関係をとくに中国の視点から論じたもの。経済貿易関係を発展させる「新たな分野」としてのエネルギーおよびハイテク協力について検討している。

・「中国の大国外交−『戦略パートナーシップ』をめぐって」『東亜』第402号 (2000年12月号)
 大国関係に傾倒する1990年代後半の中国外交を論じたもの。

・「中国外交における『戦略パートナーシップ』−ロシアとの『戦略協力パートナーシップ』の形成過程を中心に」『法学政治学論及』(慶應義塾大学)、第47号(2000年12月)
 昨今の中国外交のキーワードである「戦略夥伴関係(パートナーシップ)」について、ロシアとの関係を手がかりに、詳細に検討し、中国の外交戦略における位置付けを論じたもの。

・「中国の対ロシア・中央アジア政策−西北部国境地帯の安全保障環境を中心として」『民主主義研究会紀要』第29号(2000年12月)
 国境地帯の安全保障環境という観点から、中国の対ロシア・中央アジア政策を検討したもの。NATOの「新戦略概念」の提起が、中国とロシア・中央アジアとの関係に及ぼす影響についても論じている。

・「中国外交における『ヤルタ体制』の終焉−『多極化』論の提起と経済国益に奉仕する外交」『民主主義研究会紀要』第30号(2001年11月)
 1980年代の中国の国際情勢認識の変容を検討し、米ソによる二極対立構造(ヤルタ体制)に 拘束された認識と対外政策が、「多極化」論の提起によって溶解していく過程が描かれる。また、現在の中国が進める「全方位の協調外交」の始点が示唆される。

・「冷戦後の日米安全保障体制と中国−日米安保強化をめぐる対日認識と対米認識」『民主主義研究会紀要』第28号(1999年11月)
 いわゆる日米安保「再定義」にたいする、中国の認識と反応を対日認識と対米認識それぞれの中で検討し、全体として日米安保体制と中国の関係を論じたもの。

・「胡錦濤政権と『二つの戦争』(1)―SARSをめぐる中国の政治と外交」(財団法人霞山会ホームページ、2003年6月)

【エッセイ】

・「原子力潜水艦領海侵犯事件と日中関係―対立と対立できない構造」『NIDS NEWS』(防衛庁防衛研究所)通算82号(2004年11月)

・「東アジアにおける新たな地域主義の胎動」『政策空間』Vol.17(2004年6月)

・「『国際公共財』としての日中協力」『政策空間』Vol.14(2004年6月)

・「上海レポート」『(財)霞山会派遣留学生同窓会NEWS LETTER』第6号(2002年4月15日)、4−5頁

・「中国は国際世論優先」『中国新聞』(広島)、2002年5月25日